スター・ライト・サントラ

手持ちのCDを少しずつレビューする、という体で音源を整理するためのブログ

ドラゴンクエストIV 導かれし者たち

手持ち音源の情報

タイトル メディア 定価 発売年 品番 補足
交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち CD2枚組 ?,??? 1990 - NHK交響楽団
交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち CD1枚組 2,900 2009 SVWC 7252 東京都交響楽団

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N響版は、Disc1がオーケストラ・ヴァージョン、Disc2がオリジナル・ヴァージョン(ゲーム音源)です。
都響版は、Playstation版で追加された中ボス曲「立ちはだかる難敵」と「ピサロピサロは征く」が追加されています。
また、N響版ではメドレーになっていた「のどかな気球の旅~海図を広げて」が都響版では2曲に分かれています。
(N響版でも切れ目無く続いていたわけではなく、「のどかな気球の旅」が完全に終わってから「海図を広げて」に続いています)
上記2版のほか、ロンドンフィル版も発売されました。

このタイトルについて

N響版は、初めて買ったサントラのひとつです。(もう一つはDQ5で、どちらが本当に先かは忘れました…)
そこからDQ1,2,3,FF4,FF5と沼に嵌まっていきました。
当時はサントラが出るゲームも少なく、お金も無いので、自然同じサントラを毎日のように聴くことに。
FC時代でも、DQの曲はオーケストラ編成を意識して作曲されたと聞いたように思いますが、どのトラックもゲームで感じた雰囲気をそのままオーケストラでも感じることができる、というのがこの盤の醍醐味です。

聴きどころ

一番心に響くのは、エンドロールで流れる「導かれし者たち」です。
オリジナル・ヴァージョンでは9分45秒にも及ぶ、FC時代としては異例の長さをもつ曲です。
曲の冒頭はとても低い音で「ズズズーーン…」と始まるのですが、この音の重みだけはFCのオリジナル・ヴァージョンでないと味わえない独特の重みがあります。
思い出補正もあるでしょうが、オーケストラ・ヴァージョンではこの部分のテンポがやや早く、オーケストラ・バージョンが「ズズズーーン…」ならばオリジナル・ヴァージョンは「ズ・ズ・ズーーン…」と一音一音がはっきり奏でられている点も重みを感じる要因の一つでしょう。
この曲が流れている間、ゲーム画面上は、冒険を終えた勇者たちが気球に乗り、これまで訪ねた町を巡りつつ仲間を一人ずつ故郷に帰していく様子が映し出されます。
この曲の中にはそれぞれの仲間のテーマ曲や城のテーマなどが織り込まれているので、仲間たちが主人公であった序盤の各章での冒険を思い出しながら、そしてドット絵で表されている彼らがどんな別れ方をしたんだろうかと想像しながら聴いたものです。
全ての仲間と別れ勇者が一人寂しく滅びた故郷へ帰還するシーンでは、衝撃的なイベントが発生すると同時に、曲が冒頭部分に近い「ズーン…」という緊張感のある低い音だけになることで驚きが倍増されます。
続いて冒頭部分が盛大に演奏されて「ああ、ここからまた彼らの物語が始まるんだ」と胸が熱くなったところを、全楽器によるこれまでとは打って変わった怒濤のような演奏であっという間に結末に持って行かれ、静かに終曲となります。
この終盤の雰囲気を言い表す良い表現があるといいのですが、なかなか思いつけません。
プレイして、聴いて、味わっていただきたいと思います。

なお、N響版・都響版ともに、ゲーム内の演奏から重複する部分を除いた短縮版(5分10秒ほど)になっています。
FC版にPS版のピサロの部分を加えたノーカット版をMIDIでオーケストラ演奏したものを公開されている方がいらっしゃいますので、最後に紹介しておきます。

AV環境

何かオーディオ的なコメントをすることがあるか分かりませんが、一応書いておきます。(自己満足)

■PCオーディオ(ハード)

種類 メーカー 型名
PC SONY SVL2412AJ
ヘッドフォンアンプ FOSTEX HP-A8
スピーカー FOSTEX PM-0.3
ヘッドフォン SONY MDR-SA5000
ヘッドフォン FOSTEX KOTORI201
イヤフォン SONY MDR-EX1000
イヤフォン audio-technica A.T.EVA HQ-3.0

■PCオーディオ(ソフト)

メーカー 名称
Signalyst HQ Player
SONY Media Go
KORG Audio Gate 3

テレビ周りとかは、追々触れる機会があれば。